未経験からネットワークエンジニアになるためには、いくつかの方法があります。ITスクールに通うことも一つの方法となりますが、「スクールで学ぶことに意味はあるのか?」「スクールに通わなくてもネットワークエンジニアになれるのではないか?」と疑問を持つ方も多いと思います。
このページでは、「未経験からネットワークエンジニアに転職する方法」と「スクールの必要性・メリット・デメリット」について解説します。また、スクールを選ぶ際のポイントについても説明し、おすすめのスクールを3つ紹介します。
- ITエンジニアの中でもネットワークエンジニアへの転職を検討している人
- 未経験からネットワークエンジニアになるためにスクールに通うべきか悩んでいる人
- ネットワークエンジニアになるためのおすすめスクールが知りたい人
- ネットワークエンジニアになるためにスクールは必須ではない
- スクールに通うメリットは大きい → 転職後の業務にスムーズに入ることができる
- 費用が掛かるというデメリットはあるが、無料で通えるスクールもある
- ネットワークエンジニア専門ITスクール【ネットビジョンアカデミー】は条件が合えば文句なくオススメ!(条件次第で、無料で利用可能)
このページで紹介するスクール一覧
スクール名 | ネットビジョンアカデミー | ウズウズカレッジ | TECHHUBメンター |
---|---|---|---|
受講費用 | 無料 or 15万円 | 3万3千円(月額) | 19万8千円 |
受講期間 | 1ヶ月〜3ヶ月 | 1ヶ月〜 | 3ヶ月 |
受講条件 | 無料受講条件あり | なし | なし |
就職支援 | あり | [無料オプション] | ありあり |
無料説明会 | あり | あり | あり |
対象エリア | 通学:東京 就職支援:首都圏(原則) | 特に無し ※オンライン講座のため | 特に無し ※オンライン講座のため |
受講形式 | 通学 or オンライン | オンラインのみ | オンラインのみ |
資格取得率(CCNA) | 99% | 非公表 | 95%以上 |
概要説明 | 概要説明 | 概要説明 | 概要説明 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
ネットワークエンジニアとは
ネットワークエンジニアは、ITエンジニアの中の職種の一つ
ネットワークエンジニアは、ITエンジニア(システムエンジニア)の中の職種の一つで、ネットワークの設計・構築から、運用・保守までを手掛ける仕事です。
システムエンジニアは、「開発エンジニア」と「インフラエンジニア」に分けられます。また、インフラエンジニアは、「サーバーエンジニア」と「ネットワークエンジニア」に分けられます。
ネットワークエンジニアについての詳細は下記を参照してください。
ネットワークエンジニアの担当業務
ネットワークエンジニアの担当業務は、「設計」「構築」「運用」「保守」の4つの工程に分けられます。
工程 | 主な仕事内容 |
---|---|
設計 | 企画・提案、概要設計、基本設計、詳細設計 |
構築 | 機器手配、回線手配、機器設定、機器設置、疎通確認 |
運用 | 設定変更、運用監視、帯域増強、セキュリティ対応 |
保守 | 障害調査、不具合対応、機器交換 |
ネットワークエンジニアの就業形態
ネットワークエンジニアの就業形態には大きく分けて2つあります。「正社員」と「SESによる派遣/業務委託」です。基本的には、このどちらかで、ネットワークエンジニアとして働くことになります。
就業形態 | 説明 | 企業内での呼び方 |
---|---|---|
正社員 | 企業と直接雇用契約を結び就業します。 | 正社員、プロパー |
SES派遣/業務委託 | SES(システムエンジニアリングサービス)会社に所属し、派遣や業務委託で企業と契約し就業します。顧客先に常駐する形式と、持ち帰りで自社内で勤務する形式があります。 | 協力会社、パートナー |
未経験からネットワークエンジニアに転職するには?
未経験からネットワークエンジニアに転職は可能
まず結論として、未経験からネットワークエンジニアに転職することは【可能】です。根拠としては下記の2点があげられます。
- 経済産業省が発表している「IT人材需給に関する調査」において、IT人材が不足すると言われている
- 転職サイト上で「ネットワークエンジニア 未経験」の求人が多数ある
IT人材不足の可能性
2019年に経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると予測されています。(IT産業の成長度により、約16万人〜約79万人が不足)
今後もITエンジニアの需要は高くなり、未経験からの転職でも業界に参入しやすい状況が続きます。
未経験者採用の求人数
IT人材の供給不足への対応として、企業でも未経験者の採用を積極化しています。転職サイトで「ネットワークエンジニア 未経験」で検索すると、多くの求人がヒットします。
各検索キーワードでの求人ヒット数(2022年11月30日時点)
転職サイト | 「ネットワークエンジニア 未経験」 | ※参考※「ネットワークエンジニア」 |
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doda | 155件 | 908件 |
リクナビNEXT | 52件 | 236件 |
エン転職 | 13件 | 17件 |
doda
リクナビNEXT
エン転職
ネットワークエンジニアの求人全体に対する「未経験可」の割合は相当数あり、未経験者に対しても積極的に採用を多なっていることがわかります。
年代により転職難易度は変わる
ネットワークエンジニアへの転職を目指す年代によって、転職の難易度は大きく変わってきます。
20代の場合
20代の場合は、問題なくネットワークエンジニアへの転職は可能です。他業種から転職を目指す方向けの、未経験採用やポテンシャル採用などの求人が数多くあります。
30代の場合
ITエンジニアの募集には、「長期でのキャリア形成を図るため」という理由で年齢制限が設けられていることがあります。「35歳以下」や「30歳以下」など、条件は企業により異なるため、応募条件を確認するようにしましょう。
ITエンジニア不足の影響もあり、以前よりも年齢制限のある求人は少なくなっています。転職前に資格を取得するなど、アピールできることがあると書類選考にも通りやすくなります。
40代の場合
40代になると、完全未経験からITエンジニアへの転職は難しくなります。これまでのキャリアの中で活かせる経験や技術があるか、給与面などの待遇が下がっても問題ないかなど、クリアしなくてはいけない課題が多くあります。
未経験からネットワークエンジニアに転職する2つのパターン
未経験からネットワークエンジニアに転職するパターンとして下記の2つがあります。
- ITスクールで研修を受けたあとに、IT企業に入社。入社後すぐに現場配属される。
- 未経験者を採用しているIT企業に入社。社内研修を受けてから現場配属される。
パターン1. ITスクール → IT企業入社 → 現場配属
ITエンジニアを養成しているスクールに通ってからIT企業に入社するパターンです。IT系のスクールはプログラミングを教えるスクールが多いですが、ネットワークエンジニアになるための知識を教えてくれるスクールもあります。
就業中の会社を一旦退職してからスクールに通うことが基本となりますが、最近ではオンライン完結型のスクールも増えているため、就業したままこのパターンで転職することも可能です。
パターン2. IT企業入社(未経験採用) → 研修 → 現場配属
未経験者を積極的に採用しているIT企業へ入社してから研修を受けるパターンです。IT企業の研修には様々なパターンがあり、現場配属前にしっかりと研修が行われるかを見極める必要があります。
未経験者採用後の研修
- 期間:1週間〜1ヶ月程度の研修が行われることが多い
- 方式:「社内の社員を講師として研修が行われる」or「外部研修会社に委託して研修が行われる」
- 資格:「資格取得を目標(必須)とする」or「資格取得は目標(必須)としない」
ネットワークエンジニアに転職するためのスクールの必要性
未経験者を採用しているIT企業も多くあるため、ネットワークエンジニアに転職するためにITスクールは必須ではありません。しかし、未経験者採用で入社した場合、下記のような状況になることがあります。
- 入社後の研修が充実していないため、体系的な知識を習得できない
- 入社後の研修に実機演習がないため、実際の業務がイメージしにくい
- 資格取得を前提とした研修ではないため、CCNAなどのネットワーク資格を取得できない
- 配属先現場の教育環境が整っていないため、実務を通じてスキルアップができない
このような環境では、ネットワークエンジニアとしての業務に慣れるまでに数ヶ月〜1年ほど掛かり、キャリアアップの過程で無駄な時間を過ごすことになりかねません。
ITスクールに通って「体系的な知識習得」「実機演習」「資格取得」などを行ったうえで転職し現場配属されると、このような状況を避けて、スムーズに業務に入っていくことができます。
スクールに通うメリット・デメリット
独学ではなく、スクールで学ぶメリットとデメリットについて説明します。
メリット
- 体系的に学べるため効率が良い
スクールでは、体系的なカリキュラムがあるため、効率良く知識・技術を身に付けることができます。独学の場合は、勉強方法から考える必要があるため、どうしても効率が悪くなります。 - 学んだことを証明できる
スクールを卒業していれば、どのような知識・技術を学んだのかを明確に証明することができます。 - 資格取得に直結する
ネットワークエンジニアを目指すためのスクールでは、基本的に「CCNA」の取得までをフォローしているため、資格を持った状態で就職・転職活動をすることができます。 - 挫折しにくい
スクールでは、「一緒に学ぶ仲間」や「都度相談できる講師」がいるため、一人で悩んで挫折すること少ないです。 - 就職支援がある
スクールによっては、就職先の企業を紹介してくれます。※紹介先の企業に就職することを条件に費用が無料になるスクールもあります。
デメリット
- 費用がかかる
CCNA取得を目指す講座は、10万円〜30万円ほどの費用が相場となります。※条件を満たすことで、費用が無料になるスクールもあります。 - 時間が拘束される
オンサイト(通学式)やオンライン講座のスクールがありますが、どちらも基本的には開講時間が決まっています。そのため、就業しながら転職を考えている人は講義を受けることが難しいです。※好きな時間に録画された講座を視聴して、学習するタイプのスクールもあります。 - 途中でやめずらい
費用が発生し、学習スケジュールも決められてしまうため、途中ではやめずらいです。(挫折しにくいというメリットでもあります。) - 方針が変更しずらい
ネットワークの学習を始めて、やはり自分に向いていない感じたとしても、ネットワーク専門の講座の場合は方針変更が難しいです。※無料スクールの場合も、途中退会は違約金が発生する可能性があります。
スクールの選び方
スクール選びのポイント
ITエンジニアになるためのスクールは数多くあります。ここでは、スクールを選ぶ際のポイントについて説明します。
ポイント詳細
- 受講費用
有料の場合、受講費用の相場は10万円〜30万円と幅があります。条件付きで無料のスクールもあるため説明会で詳細を確認しましょう。また、CCNAの受験料は自費負担かどうかも併せて確認しましょう。 - 受講期間
受講期間は、1ヶ月〜半年ほどです。自分に合ったスケジュールで受講できそうかを確認しましょう。 - 受講条件
年齢制限などの受講条件がある場合があります。 - 就職支援
就職支援として、就職先の企業を紹介してくれるスクールがあります。※紹介先のスクールに就職することが受講条件の場合もあります。 - 無料説明会
無料説明会を開催している場合、自分で納得してからスクールに通うことができます。受講を迷っている場合も、まずは無料説明会に参加しましょう。 - 対象エリア
「通学エリア」や「受講後の就職先」など、対象エリアが自分に合っているか確認しましょう。 - オンライン対応
オンラインでの受講に対応しているかも必ず確認しましょう。 - 資格取得率
ネットワークエンジニアのスクールは、CCNAの資格取得率が高いかを確認しましょう。※99%以上の取得率のスクールもあります。
おすすめスクール3選
ネットワークエンジニアになるためのおすすめスクールを紹介します。
ネットビジョンアカデミー
受講費用 | 無料 or 15万円 | 無料説明会 | あり |
受講期間 | 1ヶ月〜3ヶ月 | 対象エリア | 通学:東京、就職支援:首都圏(原則) |
受講条件 | 無料の場合は条件あり | オンライン対応 | あり(動画学習) |
就職支援 | あり | 資格取得率 | 99% |
- おすすめポイント
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- 条件を満たすことで無料でスクールに通うことができる
- CCNAの合格率は、99%以上
- 上京サポートあり ※シェアハウスが、最大2ヶ月無料
- 就業中の方は、オンライン動画でも学べる
- 無料受講の条件
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- 18歳から31歳までの方 ※入校時点の年齢
- カリキュラム全体で90%以上出席可能な方 ※オンライン(動画)コースは除く
- CCNA取得後、ネットビジョンアカデミー紹介企業に就職可能な方
- 東京(首都圏)・大阪で就職可能な方
- 注意点
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- CCNA受験費用は自費 ※2022年9月時点 36,960円(税込)
- 無料コースには違約金あり (15万円)
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ウズウズカレッジ
受講費用 | 3万3千円(月額) | 無料説明会 | あり |
受講期間 | 1ヶ月〜 | 対象エリア | 特になし ※オンライン講座のため |
受講条件 | なし | オンライン対応 | オンラインのみ |
就職支援 | あり ※無料オプション | 資格取得率 | 非公表 |
- おすすめポイント
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- 完全オンライン(動画資料による学習)のため、自分のペースで進められる
- 担任講師がつき、サポートを受けられる
- 運営母体が就職エージェントのため、就職支援がしっかりしている ※就職半年後の定着率97%
- 注意点
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- 月額3万3千円のサブスクサービスのため、計画を立てて進めないと割高となる可能性あり
- CCNA受験費用は自費 ※2022年9月時点 36,960円(税込)
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TECHHUBメンター
受講費用 | 19万8千円 | 無料説明会 | あり |
受講期間 | 3ヶ月 | 対象エリア | 特になし ※オンライン講座のため |
受講条件 | なし | オンライン対応 | オンラインのみ |
就職支援 | あり ※資格取得後のサポート | 資格取得率 | 95%以上 |
- おすすめポイント
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- メンターと一緒に受験までの学習計画を立てることができる
- チャットを使ってメンターに質問ができる ※Zoomでのサポートもあり
- 企業の研修としても利用されており信頼度が高い
- 注意点
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- 他のスクールと比較して費用が高い
- CCNA受験費用は自費 ※2022年9月時点 36,960円(税込)
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まずは無料カウンセリング・説明会へ
IT系のスクールに関しては、各人の基礎レベルや就業状況などによって、適合性・相性が変わってきます。そのため、一概にランキングにすることは難しいです。
まずは、説明会(カウンセリング)に参加して、自分に合ったスクールを見つけましょう。どのスクールも無料で説明会(カウンセリング)を実施しています。
就職先・転職先の選び方
スクールで学習した後は、転職・就職先を探すことになります。ネットワークエンジニアの就職・転職先は、SES会社が多いです。SES会社の選ぶ際のポイントは下記を参照してください。
ネットワークエンジニアの年収の目安
平均年収とボリュームゾーン
「doda職種図鑑」によると、ネットワークエンジニアの平均年収は約450万円となっています。
年収の分布は下記の通りで、400万円〜600万円がボリュームゾーンです。
年代別の年収推移
「平均年収.jp」によると、年代別の年収推移は下記の通りです。20代で300万円台からスタートし、40代以降で600万円〜700万円後半も十分に可能な職種となっています。