AWSサイト間VPNの構築(3.AWSのVPN構築)

AWSサイト間VPNの構築(3.AWSのVPN構築)

【前回】AWSサイト間VPNの構築(2.AWSのEC2構築)
【次回】AWSサイト間VPNの構築(4.CMLの構築)

目次

ネットワーク構成

下記のネットワーク構成で、CML上のLAN(172.16.0.0/24)とAWSのサブネット(10.0.0.0/24)が直接通信できるようにします。
※Server(172.16.0.1)からEC2(10.0.0.58)にPingによる疎通確認ができるようにしていきます。

CMLとAWSのネットワーク構成

AWSのVPN構築

AWSのVPNを構築します。

カスタマーゲートウェイの作成

ローカルネットワーク側のVPNの起点となるカスタマーゲートウェイを作成します。まず、自身が利用しているグローバルIPアドレスを確認します。ここではCMANのIPアドレス確認ページで確認しています。

グローバルIPアドレスの確認

「aws-vpn-test-cgw」という名前で、ルーティングは「静的」を選択し、IPアドレスは確認した「グローバルIPアドレス」を設定します。

カスタマーゲートウェイの作成

「使用可能」となれば、作成完了です。

カスタマーゲートウェイの作成確認

仮想プライゲートゲートウェイの作成

AWS側のVPNの起点となる仮想プライベートゲートウェイを作成します。
「aws-vpn-test-vgw」という名前で作成しています。

仮想プライベートゲートウェイの作成

作成後は状態が「detached」となっているため、VPCにアタッチします。

作成後の状態確認(detached)

「アクション」→「VPCにアタッチ」を選択します。

アクションからVPCにアタッチを選択

作成したVPCを選択しアタッチします。

VPCを選択

「attaching」の状態を経由し、

アタッチ直後の状態確認(attaching)

「attached」となれば、作成完了です。

アタッチ後の状態確認(attached)

ルートテーブルの設定

仮想プライベートゲートウェイからVPC内にルートを伝播するための設定を行います。
ルートテーブルの「ルート伝播」タブを選択し、「ルート伝播の編集」をクリックします。

ルート伝播の編集をクリック

作成した仮想プライベートゲートウェイの伝播の「有効化」にチェックを入れます。

仮想プライベートゲートウェイの伝播の有効化

伝播が「はい」となれば、設定完了です。

ルート伝播の確認

サイト間のVPN接続の作成

カスタマーゲートウェイと仮想プライベートゲートウェイの間でVPNを構築するため、サイト間のVPN接続を下記の通りで作成します。
※VPN接続を作成すると利用料金が発生します※ 利用料金の説明 →こちら

名前タグ:aws-vpn-test ※任意の名前
ターゲットゲートウェイタイプ:仮想プライベートゲートウェイ
仮想プライベートゲートウェイ:作成した仮想プライベートゲートウェイを選択
カスタマーゲートウェイ:既存
カスタマーゲートウェイID:作成したカスタマーゲートウェイを選択
ルーティングオプション:静的
静的IPプレフィックス:ローカルネットワーク(192.168.1.0/24)CMLのLAN(172.16.0.0/24)を追加
サイト間のVPN接続の作成

トンネルオプションは設定変更不要です。

トンネルオプションの設定

作成したVPN接続を確認します。
「詳細」タブで、「仮想プライベートゲートウェイ」と「カスタマーゲートウェイ」と「カスタマーゲートウェイアドレス(ローカル側のグローバルIPアドレス)」が正しく設定されていることを確認します。

VPN接続の詳細確認

「トンネル詳細」タブで、トンネルの設定を確認します。
AWSのVPN接続では、冗長化のためにデフォルトで2つのトンネルが作成されます。
外部IPアドレスは「グローバルIPアドレス」、トンネルインターフェースのIPアドレスは「リンクローカルアドレス」が利用されます。

VPN接続のトンネル詳細設定確認

「静的ルート」タブで、ローカルネットワーク(192.168.1.0/24)、CMLのLAN(172.16.0.0/24)が「使用可能」となっていることを確認します。

VPN接続の静的ルート設定確認

これで、AWSサイト間VPN接続のためのAWSのVPN構築は完了です!

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