ケーブルタグの種類と実際の使用感(使いやすさ・コスト等)について説明します。
紹介するケーブルタグの一覧は下記の通りです。
タグの種類→ | 紐付きタグ | マーカータイ | ケーブルラベル | マークバンド | ラベルコア | ケーブル表示 (テプラ) | セルフラミネート (テプラ) | 回転ラベル (テプラ) |
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使いやすさ | ||||||||
表示の視認性 | ||||||||
配線取り回し | ||||||||
コスト | ||||||||
ランキング | ||||||||
価格(参考) | 500円 | 1,000円 | 700円 | 700円 | 2,500円 | 2,000円 | 5,000円 | 7,000円 |
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ケーブルタグとは
ケーブルタグの役割
ケーブルタグとは、「用途」や「接続先」を記載し、LANケーブルや電源ケーブルに取り付けるタグ(札)です。
特にL2スイッチ等のネットワーク機器には、大量のLANケーブルが接続されます。そのため、どのケーブルがどのポートに接続されていて、接続先の機器は何かを明確にしておく必要があります。
ケーブルタグを適切に取り付けておくことで、障害時の機器交換作業もスムーズに行うことができます。
ケーブルタグの記載内容
ネットワーク機器に接続するケーブルに取り付けるタグには、下記のような情報を記載します。
項目 | 記載例 |
---|---|
接続元ホスト名 | Router001, L3SW#1, Firewall#1, 〇〇サーバー |
接続先ホスト名 | |
接続元ポート番号 | Gi1/0/1, Fa0, TenG1/0/1, eth0 |
接続先ポート番号 |
ラック間を跨ぐ接続の場合は、対向のラック番号を記載したり、状況に応じて必要な情報を記載します。
タグの記載例
ケーブルタグの種類
ケーブルタグについて種類別に説明します。「使いやすさ」「表示の視認性」「配線取り回し」「コストパフォーマンス」の4つの観点から評価していますので参考にしてください。
紐付きタグ(線名札)
プラスチック製のタグに紐がついたものです。ケーブルに巻き付けて固定します。
- メリット
-
- 紐を結びつけるだけのため、簡単に取り付け・取り外しが行える
- ケーブルに触らずにタグの内容が確認しやすい
- デメリット
-
- ケーブル密集場所では、タグ自体が配線作業の邪魔になることがある
- ケーブル(LANケーブルのツメ)とタグが絡まることがある
実際の使用イメージ
使いやすさ | :4.0 |
表示の視認性 | :3.0 |
配線取り回し | :2.0 |
コストパフォーマンス | :3.0 |
マーカータイ
結束バンド(インシュロック)に表示部が付いているタグです。
- メリット
-
- 複数ケーブルを束ねる時にも利用できる
- 取り付け位置がずれにくい
- デメリット
-
- 取り付け/取り外しに、ニッパーやハサミが必要
- 差し込み口近くにタグを取り付けると、他のケーブルと干渉する可能性がある
- 表示部が狭いため、記載できる情報量が少ない
実際の使用イメージ
使いやすさ | :3.0 |
表示の視認性 | :3.0 |
配線取り回し | :3.0 |
コストパフォーマンス | :3.0 |
ケーブルラベル
シール状のラベルに記載して、ケーブルに取り付けるタグです。
- メリット
-
- 一枚あたりの費用が安く、コストパフォーマンスに優れる
- プリンターがあれば印刷が早い(レーザープリンター対応のものが多い)
- デメリット
-
- 印刷領域が広いため、ケーブル密集場所では見ずらくなることがある
実際の使用イメージ
使いやすさ | :3.0 |
表示の視認性 | :3.0 |
配線取り回し | :2.0 |
コストパフォーマンス | :4.0 |
マークバンド
プラスチック製の筒に記載して、ケーブルに取り付けるタグです。
- メリット
-
- タグ同士が重なることがないため、比較的見やすい
- 取り付け後にも位置を調整できる
- デメリット
-
- 様々な太さのケーブルに対応できない ※バネ状のため、ある程度の太さには対応できる
- 簡単に取り外しができない
実際の使用イメージ
使いやすさ | :3.0 |
表示の視認性 | :4.0 |
配線取り回し | :4.0 |
コストパフォーマンス | :3.0 |
ラベルコア
Panduit(パンドウイット)が販売している、筒状のタグです。光ファイバーのような径の細いケーブルにラベルを貼る際に使用するものですが、LANケーブルにも取り付け可能です。通常のLANケーブルには白色 、細径のLANケーブルにはオレンジ色のラベルコアが利用できます。
- メリット
-
- タグ同士が重なることがないため、比較的見やすい
- 取り付け後にも位置を調整できる
- デメリット
-
- 様々な太さのケーブルに対応できない
- 本来は光ファイバー用の製品のため、ケーブルの径によってはサイズが合わない
実際の使用イメージ
使いやすさ | :4.0 |
表示の視認性 | :4.0 |
配線取り回し | :4.0 |
コストパフォーマンス | :2.0 |
ケーブル表示ラベル – テプラ –
テプラのケーブル表示専用のラベルです。
- メリット
-
- タグ同士が重なることがないため、比較的見やすい
- ラミネートで表示部が汚れや摩耗から保護される
- デメリット
-
- 表示部が回転できないため、取り付け位置によっては見ずらくなる
- 剥がした後に跡(ベタつき)が残りやすい
実際の使用イメージ
使いやすさ | :3.0 |
表示の視認性 | :3.0 |
配線取り回し | :5.0 |
コストパフォーマンス | :4.0 |
セルフラミネートラベル – テプラ –
Panduit(パンドウイット)と共同開発しているセルフラミネートタイプのテプラ対応テープです。
- メリット
-
- タグ同士が重なることがないため、比較的見やすい
- ラミネートで表示部が汚れや摩耗から保護される
- 上述のケーブル表示ラベルと比較すると、剥がした後に跡(ベタつき)が残りずらい
- デメリット
-
- 表示部が回転できないため、取り付け位置によっては見ずらくなる
- 対応しているテプラ本体の機種が限られている
- ラベル幅が決まっているため、印刷できる文字数が限られる
実際の使用イメージ
使いやすさ | :3.0 |
表示の視認性 | :3.0 |
配線取り回し | :5.0 |
コストパフォーマンス | :2.0 |
回転ラベル – テプラ –
Panduit(パンドウイット)と共同開発している回転タイプのテプラ対応テープです。
- メリット
-
- タグが回転できるため、取り付けた後でも見やすい位置に移動できる
- ラミネートで表示部が汚れや摩耗から保護される
- デメリット
-
- 対応しているテプラ本体の機種が限られている
- 一枚あたりの費用が高く、コストパフォーマンスに優れない
- ラベル幅が決まっているため、印刷できる文字数が限られる
実際の使用イメージ
使いやすさ | :5.0 |
表示の視認性 | :5.0 |
配線取り回し | :5.0 |
コストパフォーマンス | :2.0 |
おすすめランキング
紹介したケーブルタグのおすすめランキングは下記の通りです。
以上で、ネットワークエンジニアの必須ツール③ 〜 ケーブルタグ 特集 〜 の説明は完了です!
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