ネットワークエンジニアの「業界あるある」〜 24選 〜

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ネットワークエンジニアの「業界あるある」

ネットワークエンジニアを続けていると、同じような場面を何度か経験することがあります。そんな「よくある出来事」をシチューエンション別に『ネットワークエンジニアの業界あるある』としてまとめました。

「ネットワークエンジニア」についての説明は、下記を参照してください。

ネットワークエンジニアが、SES会社を選ぶ際のポイントは下記を参照してください。

目次

通常業務編

通信要件が出てこない(≒納期に余裕がない)

ネットワークエンジニアにとって、「通信要件」は何よりも大切です。しかし、アプリの仕様が決まり、サーバーの設計要件が固まった後に、ネットワークの通信要件が決まることが多いです。

要件確定の順序

そのため、ネットワークの通信要件が決まる頃には、プロジェクト全体の納期に余裕がなくなっていることが多いです。結果として、ネットワークエンジニアの仕事は、周りから急かされるうえに、ミスが許されないという『二重のプレッシャー』がかかりがちです。

何かあると、真っ先にネットワークが疑われる

ネットワークを疑う人

システムでトラブルが発生した際は、真っ先にネットワークが疑われます。調査した結果、アプリやサーバーに問題があることが多いです。何も作業をしていないのに、急に通信ができなくなることは滅多にありません。

ネットワークは、つながって当たり前(と思われている…)

ネットワークは、いつでもつながって当たり前だと思われています。いかに止まらないネットワークを作るかは、ネットワークエンジニアにとって、腕の見せ所です。しかし、機器の故障等は少なからず発生します。そんな時、結構責められます。

ネットワークがつながっている絵

管理表が信用できない!?

長年運用されてきたネットワークでは、種々の管理表の更新が追いついていないことが多いです。(管理表が存在していれば、まだ良い方かもしれませんが…)

管理表を信用して作業すると、痛い目に合うことがあります。

こんな時は、管理表の管理表(の管理表!?)を作って、整理するとことから始めましょう!

信用できない管理表

構成図が信用できない!?

管理表と同様に構成図もカオスなっていることが多いです。接続関係が誤っていたり、そもそも機器が載っていなかったりします。

新しく入った現場では、ネットワーク機器のコンフィグ・ステータスをかき集め、構成図と睨めっこが続きます。

埒が明かないようなら、現地調査を行い、一から作り直しましょう!

信用できない構成図

様々な関係者との間で板挟みに…

板挟みの人

ネットワークエンジニアは、調整業務も多く、板挟みになりがちです。

例えば、「アプリ担当⇔サーバー担当」、「ユーザー⇔キャリア」、「顧客⇔社員」などの間に立って、”うまくやる”必要があります。

「調整業務」は、どんなスキルよりも大切で難しいかもしれません。

障害編(謎トラブル発生)

ループ配線

ネットワークエンジニアにとっては信じられないことが多々起こります。

「余っているケーブルを挿してみた」「ハブ同士を接続してみた」等、色々な『〇〇してみたシリーズ』が発生します。

機器障害同様に何の前触れもなく発生し、ネットワークエンジニアを悪夢に陥れます。

ループ配線されたスイッチ

フロア掃除の人がルーターの電源を抜く

掃除してる人

小さな拠点やオフィスでは、ルーター等のネットワーク機器が、フロア内に置かれていることもあります。

フロア掃除の人が、掃除機のコンセントが足りなくて、「ちょっと、このコンセント抜いちゃお!(戻しておけば良いでしょ)」という事象が発生します。

これが、WANルーターの場合、拠点のネットワーク機器全滅のアラートが鳴り、冷や汗ものです。『抜いちゃダメ!絶対!』というテプラを貼っておきましょう。

障害が重なる(そうだ、お祓いに行こう!)

なぜか障害が連続して発生する時があります。しかも、機器障害等の突発障害が頻発します。(人為ミスでのトラブルを併発しないように、普段よりも注意が必要です。)

こんな時は、障害対応の最優先事項として、とりあえず神社にお祓いに行きましょう。

大凶のおみくじ

データセンター作業編

年越しをデータセンターで迎える

大晦日のカレンダー

年末年始にシステムを止めて、大規模なメンテナンスを実施することがあります。(最近は少なくなりましたね。)

データセンターという社会から隔離された場所で、いつの間にか年を越した時は、「これが、ネットワークエンジニアだ!」と実感できるでしょう。

データセンターの床下に物を落とす

データセンターの床は通気と冷却のために、格子状になっている箇所があります。ここに物を落とすと、取るのは大変です。(場合によっては、潔く諦めます。)

ボールペン、タグ、ネジ等、小さいものはよく落ちています。大事なものを落とさないように気をつけましょう。

データーセンターの床下に物を落とす人

ケージナットが付けられない、外せない…

ケージナットとツール

ラックにネットワーク機器を設置するときに必要な「ケージナット」は、素手だと取り付けるのが大変です。すぐ近くに機器が設置済みだったり、ケーブルが密集していたりすると、さらに大変になります。

小さいので、ラックの中に落とすと行方不明になる場合もあります。怪我をする可能性もあるので、専用工具を利用するのがベターです。

ラック内のケーブルが乱雑

ラック内のケーブルが乱雑になっている光景はよく目にします。「これ、どうやって機器交換するんだろう…」というような、絶望的な状況もあります。

配線の流れやケーブルの色を統一させ、整然としたケーブル配線を目指しましょう。すでに乱雑になっている場合は、手遅れの場合があるので、更改案件に期待しましょう。

右の写真は、あくまでイメージです。(ラック内ケーブルの擬人化)

ケーブルが絡まった人

ターミナル作業編

ter len 0 の打ち忘れ( –More– !? )

障害対応時等で急いでいるときに、 “ter len 0” の打ち忘れで「–More–」が表示されると、自分が悪いのにイラっとします。何度も繰り返すと、周りから「センス無いなー」と思われるので注意しましょう。

なお、Cisco機器へのTelnet接続の場合、 “ter len 0” の後にウインドウサイズを変更すると、 “ter len 0” がリセットされるので注意が必要です。(Teratermの場合です。SSH接続は大丈夫です。)

表示が止まりショックを受ける人

ter moi の打ち忘れ(ログがコンソールに表示されない…)

TelnetやSSHでリモート接続している場合、 “terminal monitor” を打たないとログがコンソールに表示されません。

ケーブル接続作業をリモートで確認中に、「あれ、リンクアップが表示されない??」となって、現地作業員を疑わないように気をつけましょう。

ログが表示されず混乱している人

Ping/Tracerouteが止められない

Cisco機器で実行したPingやTracerouteを途中で止めたい時は、「ctrl+c」では止められません。Windowsの場合は、「ctrl + shift + 6 を同時押し」です。

ネットワークエンジニアであれば、スマートに止められるようにしておきましょう。

pingが止められず焦る人

絶対NG作業編

これは、「あるある」ですが、絶対にやってはいけないオペレーションです。(実際にやってしまうと、笑えません…)

アクセスリスト全体を消しちゃう(一行だけ消したかった…)

アクセスリストを一行削除しようとして、コンフィグの一行に “no” をつけて消そうとすると、アクセスリスト全体が消えてしまいます。

Ciscoの仕様ですが、この罠にハマる人は多いです。下記のようにシーケンス番号を指定して削除しましょう。

Router#show ip access-lists
Standard IP access list 1
    10 permit 1.1.1.1
    20 permit 2.2.2.2
    30 permit 3.3.3.3

Router#conf t
Router(config)#ip access-list standard 1
Router(config-std-nacl)#no 20
アクセスリストの全削除

トランクのVLAN設定を上書きしちゃう(VLAN追加したかった…)

トランクポートにVLANを追加しようとして、 “add” を忘れるパターンです。

“add” を忘れると、これまで設定されていたVLANが上書きされて、通信できなくなります。場合によっては、既存通信が全てNGとなり、大規模なトラブルにつながります。

下記の構文でVLANを追加しましょう。

switchport trunk allowed vlan add [VLAN-ID]
トランクのVLANを上書き

“monitor session”の”source”と”destination”を逆に設定

パケットキャプチャを実施する際に設定する ”monitor session” の設定です。 “source” と “destination” を誤って設定すると、通信ができなくなります。

本番環境で実施する場合、最大限の注意を払う必要があります。

monitorのsourceとdestinationが逆

服装編

データセンター作業時はラフな格好

ネットワークエンジニアは、普段はビジネスカジュアルで勤務することが多いです。データセンターでの作業の時は、さらにラフな格好をすることもあります。

場所や会社によりますが、ジーパンとパーカーで作業する人もいます。データセンターは、マシン冷却のため冷房が効いているので、寒さ対策は忘れないようにしましょう。

パーカーで作業する人

休日出勤時に私服のセンスがバレる

Routerの絵が描かれたTシャツ

休日出勤の時は、私服で勤務することが多いです。

私服のセンスがバレてしまうので気をつけましょう。

←こんなTシャツを着ていたら、「どんだけネットワークが好きなんだ…」って思われちゃいます。

私生活編

ネットワーク絡みのニュースが気になる

ネットワーク絡みの障害がニュースでやっていると、障害の原因を推測したります。障害原因の詳細をニュースや会見で話すことはないため、推測し放題ですが、真因はわからないままのことが多いです。

なかなか難しいかもしれないですが、同じようなトラブルを発生させないために、もう少し詳細な障害原因を発表して欲しいものです。

トラブルニュース

とりあえずPingとTracerouteを打つ

pingとtracerouteを打つ人

Webブラウジングをしていて、接続できなかったりしたら、とりあえずpingとtracerouteを実施します。

何かが分かるというわけではないのですが、とりあえず打ちます。

とりあえずキャプチャする(Wireshark!)

ネットワークエンジニアはキャプチャが大好きです。特にWireshark!

でも、仕事でのキャプチャ取得と解析はちょっと大変なので、気軽にお願いされると困る時もあります。

キャプチャする人
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