ITエンジニアの職種について
ITエンジニア(システムエンジニア)の分類
ITエンジニア(システムエンジニア)を大きく2つに分けると、「開発エンジニア(Webエンジニア・プログラマー)」と「インフラエンジニア」に分けられます。さらに、インフラエンジニアは、「サーバーエンジニア」と「ネットワークエンジニア」に分けられます。
詳細は、下記ページも参照してください。
インフラエンジニアの分類
インフラエンジニアは、ネットワークエンジニアとサーバーエンジニア以外にも、セキュリティエンジニア、データーベースエンジニア、クラウドエンジニアなどにも分けられることがあります。
インフラエンジニアの分類
分類 | 主な役割 |
---|---|
ネットワークエンジニア | システムとユーザー間を接続するネットワークの設計/構築/運用/保守 |
サーバーエンジニア | システムが稼働するサーバーの設計/構築/運用/保守 |
セキュリティエンジニア | ネットワークやサーバー、PC端末のセキュリティの設計/導入 |
データベースエンジニア | データベースの設計/構築/運用/保守、データの分析/活用方法の検討 |
クラウドエンジニア | AWS/Azure/GCPなどのクラウドサービス上でのシステム設計/構築/運用 |
しかし、サーバーエンジニアとネットワークエンジニアが、その役割(セキュリティ/データベース/クラウド)を兼ねることも多いのが現状です。
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの比較
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアを「仕事内容」「需要・供給」「平均年収」の観点で比較します。
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの比較概要
職種 | 仕事内容 | 需要・供給 | 平均年収 |
---|---|---|---|
ネットワークエンジニア | ・ネットワークの設計/構築/運用/保守 ・ネットワーク全体のセキュリティ対策 | 需要:中 供給:少 | 450万円? |
サーバーエンジニア | ・サーバーの設計/構築/運用/保守 ・データベース構築 ・サーバーのセキュリティ対策 | 需要:多 供給:多 | 450万円? |
仕事内容
ネットワークエンジニアの仕事内容
ネットワークエンジニアの主な仕事は、ネットワークの設計/構築/運用/保守です。担当するネットワークの種類としては、企業内/企業間/企業-ユーザー間/クラウドサービス等、様々な種類があります。
ネットワークエンジニアの仕事内容については、下記のページを参照してください。
サーバーエンジニアの仕事内容
サーバーエンジニアの主な仕事は、サーバーの設計/構築/運用/保守です。
- 設計・構築
-
- 必要なサーバーの台数、スペック(CPU/メモリ/ストレージ)を検討
- サーバーの各種設定値を設計
- OSやミドルウェアをインストールし、各種設定
- サーバーをラックに設置し、電源接続
- 動作確認
- 運用・保守
-
- サーバーの監視
- 障害対応
- 定期バックアップ作業
エンジニア需要と供給(エンジニアの数)
エンジニアの需要としては、「サーバーエンジニア」の方が多いです。また、供給(エンジニアの数)に関しても、サーバーエンジニアの方が多いです。(「仕事」も「人」も多い状況です。)
ネットワークエンジニアの需要はサーバーエンジニアほど多くはありませんが、供給(エンジニアの数)も少ないため、サーバーエンジニアよりも貴重な人材ということができます。
特に上流工程(提案や設計)の経験があるネットワークエンジニアは、エンジニアの中でも貴重な存在と言えます。更にオンプレ・クラウドを問わずに経験していれば、希少な存在となり価値が上がります。逆に、監視オペレーターに関しては、需要も多いですがエンジニアの数も多く、他者との差別化を図りにくいため、価値を上げづらいです。
年収
下記のサイトを参照して、平均年収を比較します。
doda – 平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)
マイナビITエージェント – IT・エンジニアの職種図鑑
職種 | doda | マイナビ |
---|---|---|
ネットワークエンジニア | 433万円 | 380万円 |
サーバーエンジニア | 438万円 | 429万円 |
マイナビITエージェントでは、ネットワークエンジニアの平均年収が少なくなっています。実際には、大きな差異は無いのが現状と言えると思います。※運用監視オペレーターをどちらに含めるのか等で、計算が変わっていると推察されます。
コミュニケーション範囲
ネットワークエンジニアの方が、社内外を含めてコミュニケーション範囲が広く、サーバーエンジニアよりもコミュニケーション能力が必要です。
具体的には、外部とのネットワーク接続を行うため、他社の担当者や回線キャリアとコミュニケーションをとることが多くなります。
【おまけ】Wikipediaでは…
Wikipedia上では「ネットワークエンジニア」という言葉はありますが、「サーバー(サーバ)エンジニア」という言葉はありません。※2022年8月時点
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアを様々な観点で比較しました。同じインフラエンジニア でも、業務内容は大きく異なります。実際の現場では、ネットワークエンジニアも、ネットワーク関連のサーバー(監視サーバー等)を扱うことが多いため、サーバーの知識が全く不要ということはありません。最低限のサーバーの知識は身に付けるようにしましょう。
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