CMLとは
CML(Cisco Modeling Labs)とは、仮想的にネットワークを構築し、シミュレートできるソフトウェアです。Ciscoが公式に提供しています。有料ではありますが、GUI上でネットワークを構築し、検証を行うことができるため、ネットワークエンジニアにとって、非常に有用なツールです。
2021年6月時点で、バージョン2と公開されており、CML2と表記しているサイトもありますが、本サイトではCMLと表記しています。
例えば、以下のようなネットワークを簡単に構築し、検証することができます。
この構成では、以下の機器(ノード/NODES)を配置しています。
※全てデフォルトでインストールされているため、すぐに使えます。
・ルーター(IOS)
・L2/L3スイッチ(IOS)
・ファイアウォール(ASA)
・サーバー
・WANエミュレーター
・トラフィックジェネレーター
ライセンスの種類について(費用・ノード数)
CMLには、Enterprise(企業・組織向け)とPersonal(個人向け)があります。
Personalには、費用(年額)と同時シミュレートできるノード数が異なる2ライセンスがあります。
項目 | Personal | Personal Plus |
---|---|---|
費用(年額) | $199 | $349 |
同時ノード数 | 20ノード | 40ノード |
利用可能な機器(ノード/NODES)
多くの機器がプリインストールされており、最初から利用できます。
代表的なものを記載します。
Cisco機器
機器/イメージ名 | 説明 |
---|---|
IOSv | ルーターとして利用できます。 |
IOSvL2 | L2/L3スイッチとして利用できます。 |
NX-OS | Nexusスイッチとして利用できます。 |
ASAv | ASAとしてとして利用できます。 |
サーバ機器
機器/イメージ名 | 説明 |
---|---|
Server | Linuxベースの基本的なサーバーとして利用できます。 |
Ubuntu | Ubuntuベースのサーバーとして利用できます。 |
その他できること
・追加機器のインストール
他ベンダーの機器やSD-WAN関連の機器等、追加でインストールし利用することができます。
・外部ネットワーク接続
外部で構築したサーバとの接続や、AWSとのVPN接続等の検証が可能です。
・パケットキャプチャ
CML上でキャプチャを取得し、パケットの中身を確認することができます。
・WANシミュレート
仮想的にWANをシミュレートし、遅延やパケットロス等を再現できます。
・トラフィックシミュレート
トラフィックジェネレーター(TRex)を使用し、TCP/UDP通信を発生させることができます。
次に、CMLを購入しダウンロードしていきます。