CMLを始めよう!(11.外部ネットワーク接続)

CMLを始めよう!(11.外部ネットワーク接続)

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CML環境を外部ネットワークと接続する方法を説明します。

目次

CMLの外部ネットワーク接続方式

CML環境を外部ネットワークに接続する方法は下記の3方式が用意されています。

方式説明
NATCML内ノードのIPアドレスをCMLホストのIPアドレスにNATして外部ネットワークと通信します。
BRIDGECML内ノードをL2接続でローカルネットワークに接続し外部ネットワークと通信します。
CUSTOM基本的な動作はBRIDGE方式と同じですが、CMLで用意されているデフォルトのインターフェース以外を利用しローカルネットワークに接続します。※非推奨となっています。

ここでは、NAT方式とBRIGDE方式について詳しく説明します。

NAT方式とBRIDGE方式の構成イメージ

CMLの外部接続のNAT方式のイメージ
CMLの外部接続のBRIDGE方式のイメージ

新規ラボの作成(External Connectorの設置)

新規でラボを作成します。ここでは、”ExternalConnectTestLabs”という名前をつけています。

CMLの外部接続のラボの作成

“External Connector”と”IOSv(ルーター)”を配置します。

CMLの外部接続のノードの配置

配置したノード間のリンクを作成します。

CMLの外部接続のノート間のリンク作成

NAT方式による外部ネットワーク接続方法

“External Connector”を選択し、「EDIT CONFIG」の「NAT」を選択します。

CMLの外部接続のNAT方式設定

ノードを起動します。

CMLの外部接続のノードの起動

起動が完了したら、ルーターの設定を行なっていきます。
NAT方式の場合は、”External Connector”がDHCPサーバーとして動作します。

項目説明
DHCPセグメント192.168.255.0/24
デフォルトゲートウェイ192.168.255.1

ルーターのインターフェースにDHCPクライアントの設定を行います。

en
conf t
int gi0/0
ip address dhcp
no shut
end
CMLの外部接続のルータのDHCPの設定

“192.168.255.0/24″のセグメント内のIPアドレスがDHCPにより払い出されます。
今回は、”192.168.255.193″が払い出されました。

CMLの外部接続のルータのDHCPのIPアドレス払い出し確認

デフォルトゲートウェイは、”192.168.255.1″となります。

CMLの外部接続のルータのルーティング確認

ルーターからPingを実施して、疎通を確認します。デフォルトゲートウェイ(192.168.255.1)と外部ネットワーク(8.8.8.8)ともに疎通可能なことが確認できました。
※”8.8.8.8″は、Googleが提供している「Google Public DNS」のIPアドレスで、インターネットへの疎通確認として、よく利用されます。

ping 192.168.255.1
ping 8.8.8.8
CMLの外部接続の外部への疎通確認

BRIDGE方式による外部ネットワーク接続方法

次にBRIDGE方式による外部ネットワーク接続を行います。
“External Connector”を選択し、「EDIT CONFIG」の「BRIDGE」を選択します。

CMLの外部接続のBRIDGE方式選択

起動が完了したら、ルーターの設定を行なっていきます。
BRIDGE方式の場合は、ローカルネットワークに直接接続されるので、ローカルネットワーク内のIPアドレスを手動で設定します。ここでは、ローカルネットワークが、”192.168.1.0/24″となっているため、利用されていない”192.168.1.100″を設定しています。

en
conf t
int gi0/0
ip address 192.168.1.100 255.255.255.0
no shut
end
CMLの外部接続のルータのIPアドレス設定

ルーターからPingを実施して、疎通を確認します。デフォルトゲートウェイ(192.168.1.1)へは疎通可能ですが、外部ネットワーク(8.8.8.8)へは疎通不可となっています。

ping 192.168.255.1
ping 8.8.8.8
CMLの外部接続のルータの外部接続不可時の確認

デフォルトルートの設定を行います。

ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.1.1
CMLの外部接続のルータのルーティング設定

ルーティングの確認を行います。
デフォルトゲートウェイが、”192.168.1.1″に設定されました。

CMLの外部接続のルータのルーティング確認

再度、Pingによる疎通確認を行います。
無事に、外部ネットワーク(8.8.8.8)への疎通が可能となりました。

CMLの外部接続の外部への疎通確認

これで、外部ネットワーク接続は完了となります!

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