Cisco Modeling Labsのバージョン2.5(CML2.5)をレビューします。CML2.5は、注釈(テキストや図形)を挿入できるようになり、使い勝手が向上しています。
CMLについての詳細や使い方については、下記にまとめていますので参考にしてください。
CML2.5のリリース日
CML2.5は、2023年3月3日にリリースされました。
CML2.5のダウンロードとインストール
CMLの購入方法の詳細は下記を参照してください。
ここでは、CML2.5のダウンロードから説明します。
CML2.5のダウンロード
CML-Personalを購入後、ダウンロードページへ移動すると、CML2.5をダウンロードできます。
![CML2.5のダウンロード画面](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-002-1024x585.jpg)
VMWareなどの仮想環境にインストールする場合は、以下のファイルをダウンロードします。
- cml2_p_2.5.0-5_amd64-4.ova 〜 仮想マシン用のイメージファイル
- refplat_p-20230117-fcs.iso.zip 〜 ISOやNX-OSのOS
CML2.5のインストール
インストール方法の詳細は下記を参照してください。
ここでは、WindowsのVMware Workstationを利用した場合の初期設定について説明します。
CML起動時の画面です。「Continue」を選択します。
![CML2.5のセットアップ開始画面](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-003-1024x840.jpg)
EURA(使用許諾契約)が表示されるので、「Accept EULA」を選択します。
![使用許諾の表示](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-004-1024x840.jpg)
CMLのデプロイ設定に関する説明です。「Continue」で先に進みます。
![CMLのデプロイ設定に関する説明](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-005-1024x840.jpg)
操作説明です。「Continue」で先に進みます。
![操作説明](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-006-1024x840.jpg)
クラスター構成の場合の注意点です。「Continue」で先に進みます。
![クラスター構成の場合の注意点](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-007-1024x840.jpg)
CMLをインストールするサーバーのホスト名を設定できます。デフォルトで問題ない場合は、「Continue」で先に進みます。
![ホスト名の設定](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-008-1024x840.jpg)
システム管理者のユーザー名、パスワードを設定します。※英字キーボードになっている場合があるため、パスワードに記号(!@$_-等)を使用する際は注意が必要です。
![システム管理者の設定](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-009-1024x840.jpg)
初期ユーザーのユーザー名、パスワードを設定します。※英字キーボードになっている場合があるため、パスワードに記号(!@$_-等)を使用する際は注意が必要です。
![初期ユーザーの設定](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-010-1024x840.jpg)
「DHCP設定」か「手動でのIPアドレス設定」のどちらかを選択します。
![ネットワーク設定の選択](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-011-1024x840.jpg)
![静的IPアドレスの設定](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-012-1024x840.jpg)
手動でネットワーク設定を行う場合は、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバーを設定します。
![静的IPアドレスの設定](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-013-1024x840.jpg)
設定の確認を行い、「Confirm」を選択します。
![設定の確認](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-014-1024x840.jpg)
IOSイメージをVMディスクにコピーするのに10分程度要する旨のメッセージです。「Continue」で先に進みます。
![IOSコピーの注意メッセージ](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-015-1024x840.jpg)
IOSイメージのコピー中の画面です。
![IOSのコピー画面](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-016-1024x840.jpg)
以下の画面を経由し、、、
![起動中の画面](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-017-1024x840.jpg)
以下の画面が表示されれば、CMLの起動は完了です。※2.5.0の表示が確認できます。
![CML2.5の起動画面](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-018-1024x840.jpg)
インストール後のライセンス認証の方法については下記を参照してください。前バージョンから変更はありません。
CML2.5の変更点
ラボ作成画面の変更点
ラボ作成フィールドにグリッド線が表示
ラボ作成フィールドにグリッド線が表示され、オブジェクトを整列しやすくなりました。
![ラボ作成フィールドにグリッド線が表示](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-020-1024x641.jpg)
操作メニューはサイドバーに表示
操作メニューはサイドバーに表示されるようになりました。
![操作メニューはサイドバーに表示](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-019-1024x641.jpg)
図形の挿入
四角形・円形・直線などが挿入できるようになりました。
![図形の挿入](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-021-1024x525.jpg)
四角形の場合、塗りつぶしの色、枠線(色・種類・太さ)、角丸などを設定できます。
![四角形の挿入](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-022-1024x357.jpg)
テキストの挿入
テキストを挿入することができます。IPアドレスやVLANの情報などを注釈として記載するのに便利な機能です。
![テキストの挿入](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-023-1024x493.jpg)
ノードの操作
ノードの操作に関しては、右クリックすることでメニューが表示されるようになりました。起動・リンクの追加・リンクの表示/非表示・削除などの操作が行えます。※以前のバージョンまでは、マウスオーバーすることで表示されていました。
![ノードの操作](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-025-1024x483.jpg)
ノードへの接続方法の変更点
CMLホストを利用したコンソール接続の方法が変更になり、ラボ名やノード名の指定でアクセスできるようになりました。※以前のバージョンでは、ラボIDやノードIDを指定していました。
![ノードへの接続方法の変更点](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-027-1024x585.jpg)
CMLホストを利用したコンソール接続の詳細は下記を参照してください。
CML2.5にアップデートすべき?
今までのバージョンでは、IPアドレスなどの情報を書き込むことができなかったため、別のツール(パワーポイントなど)を使って構成図を残しておく必要がありました。CML2.5では、注釈を書き込むことができるため、使い勝手が格段に向上しています。今のところ、大きなバグなどはないため、アップデートすることをオススメします。
図形やテキストを使うことで、下記のようなラボイメージを作成することができます。
![図形やテキストを挿入したラボ画面](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-028-1024x380.jpg)
なお、サイドメニューから「Hide anntations」をクリックすることで、注釈(テキストや図形)を非表示にすることができます。
注釈を非表示にしたラボ作成画面
![図形やテキストを非表示にしたラボ画面](https://infrastructure-engineer.com/wp-content/uploads/2023/03/start-cml-14-030-1024x380.jpg)
以上で、CML2.5のレビューは完了です!